鍼治療の効果~血流増加編⑧~リンパ管
リンパ管は静脈と並走しています。その中をリンパ液が流れています。
リンパ液には、浅リンパ管(皮膚や皮下の浅いところを走る)と、深リンパ管(深部を走る)があります。
リンパ管は、カラダの末梢から合流を繰り返して次第に太くなっていきます。大きな合流点ではリンパ節(リンパ腺)といわれています。
リンパ液の流れは、骨格筋の収縮に依存しているのでゆっくりしています。 これを考えると、運動を行うと骨格筋は収縮されるのでリンパ液はスムーズに流れるということが考えられます。一方、あまり運動をされない方は、リンパ液の流れは悪いということになりますね。 だから、運動は大事ということですね。
リンパ液の働きは、古くなった細胞や腸から吸収された脂肪、老廃物などを運ぶ役割をしています。それと、リンパ球(一度体内に侵入した病原体などの有害物質が出すサインを記憶しています。)が含まれているので、免疫機能を備えています。病原体が侵入すると、素早く対応して増殖を防いでくれます。
リンパ液は、毛細血管から滲み出した血漿がリンパ管に流れ込んだものなので、約90%は水分、他はタンパク、ブドウ糖、白血球、塩類などです。
こういったことでも、鍼治療で血流が増加することでリンパの流れも改善することが期待できます。 運動と食事も大事ですよ。